tomatevertの日記

エコある暮らしに少しづつシフトしているフランス人と日本人夫婦の生き方

メロンパンを103個焼きました

私の住んでるフランスの小さな田舎町は人種差別主義者が多く住んでいるそうな。

 

年々増え続ける移民の中でもアジア人は1番少なく2人。

1番多いのはトルコ人。

最近アフリカからの移民も少しづつだけど増えている。

 

イタリアやポルトガル人もいるけど、やっぱり見た目という違いは、まだまだこの町では受け入れ難いと感じる人が多くいるのが現状なのだそうだ。

 

 

そんな中で、長男が通う幼稚園の保護者のチーム(これは日本でなんというのでしょうか。PTAみたいな。。。)が、この小さな町でイベントを開催して幼稚園の資金集めをしようと今回は大きく立ち上がった。

 

公立の学校(幼稚園)は無料の為、学校のために集める寄付金やイベント開催時の売り上げは大きく子供達に影響する。

 

今回のイベントは

 

「世界の文化」

 

という、題名通りこの小さな町ではとても思い切ったアイデアを保護者達は企画した。

 

正直、1番心配していたのは生まれも育ちもこの町に住んでるママ達だった。

本当にこの町でこんなイベントをして人が来るのか。。。

 

 

私はここで任されたのは、メロンパン。

他にも、とリクエストがあったので簡単なカレーを作った。

 

所が、巻き寿司をやって欲しいと言われたり、イベント2日前からめちゃくちゃな事になり始めていたw

 

 

 

 

メロンパンを焼こうとしてる私はオーブンを持っていないw

そのため子供達が寝てから片付けをし、21時から2晩にかけてとにかくメロンパンを作りトースターで焼きまくった。

 

 

1回に焼けるパンは5.6個。

これをひたすら焼いて朝4時過ぎに終わる。

f:id:tomatevert:20190520051723j:image

 

そして出来上がって数えたらまさかの

103個!!!

これは私の新記録です!w

 

さすがに2日間まともに寝ていないので、イベント当日はヘトヘトで無駄にフラフラしていたと思う。

 

朝早くに会場へ着いて荷物を置き、一回家に帰ろうと思ったのに、まさかの私の名前が飛び交っていて、あっちへこっちへと忙しさの渦に完全に呑まれてしまい帰り損ねた。

 

いつか間にか始まっていたイベント。

f:id:tomatevert:20190520053328j:image

トルコ、フランス、アフリカ、イタリア、モンゴル、日本のブースが設置された。

 

 

 

日本のブース。

友達が鳥居をユーチューブでチュートリアルを見ながら作り上げた。

f:id:tomatevert:20190520052155j:image

 

ブースの中では子供達が工作できるアトリエになっている。

f:id:tomatevert:20190520052200j:image

 

奥底には小物を売っていて、私は手作りの折り紙ピアスを販売した。

f:id:tomatevert:20190520052232j:image

 

 日本のブースでは2時間の習字もやった。

名前を書くのだけど、フランス語には日本語にない音が沢山あるのでそれを説明してばかり。

これをまる2時間喋り続け、書き続け、最後はもうヘトヘト。

 

このイベントの間、次男は良い子に他のお兄さんとキッズルームでずーっと遊んでくれてくれた。

f:id:tomatevert:20190521043114j:image

保育園を失敗し、幼稚園に入るまで私が面倒を見ると腹をくくっただけに、次男が家族なしで平気で遊んで入られた事に少し感動を隠せずw

 

結局最後は、なぜか長男と旦那がグズグズで、イベント途中で退散することに。

こうして私のイベントのボランティア労働は幕を閉じた。

 

本当に沢山の人がこのイベントに立ち上がり協力してくれた。

私はお手伝いに参加した1人なんだけどなんだか本当に1人1人の行動力に感謝しきれない。

そのくらい達成感のあったイベントだった。

 

 

フランス人はいい意味で言うことを聞かない。

自分達の意見を言いまくる。

イベント準備中も要望がドンドン大きくなるので「出来ない!」「夜やればいいでしょ!」「無理!時間ない!」のやり取りをしたw

 

最後はどんな結果になろうと必ず丸く収まるし、モヤモヤした気持ちになることが全くない。

 

それは個人主義的な人がチームとして動くからだ。

 皆んな出来ないことはハッキリ出来ないと言うし。

出来る事に関しては、自分の力を最高潮まで出し切ってやる。

 

今回のイベントは信じられないくらいに大成功。

 

さぁ年度末まで後7週間。

卒業まで保護者のパワーは続くよ。