tomatevertの日記

エコある暮らしに少しづつシフトしているフランス人と日本人夫婦の生き方

学校で朝ご飯

ある日、1通のお便りを息子が持ち帰ってきた。

 

役所より

「朝ご飯システムを学校で始めるシステムを導入」

のお知らせだった。

 

内容は、朝ご飯を食べないで学校に来る子供が沢山いる現実。

朝ご飯の大切さ。

学校で朝ご飯の提供を開始すると。

この導入は2ヶ月の試用期間を設けた上で、今後のシステムを決定するとのこと。

 

 

息子の通う公立の学校(小学校と幼稚園)は朝8時30分から45分が登校時間である。

 

この便りを読んだ後、正直

「いや、皆んな家でご飯食べよう」

と思ったけど

 

きっとお金がなくて朝ご飯ないとか、1つ1つ家庭のリズムも違うし、何らかの理由で食べる時間がないか、朝ご飯を用意できない事情があるんだなと解釈。

 

一方、私の息子はジャンプするほど喜んでおりましたので、楽しい朝ご飯に罪はなく、むしろいい事かなと前向きに受け入れました。

 

以前、中々朝ご飯が食べれなかった息子も、色々工夫して今ではしっかり食べて幼稚園に行けるリズムができてきた時だったので、残念な思いと期待でいっぱいの私。

 

 

 

ある日担任の先生に

「朝ご飯の様子を良かったら見てって」

と声かけられたので喜んで次男を連れて教室に入り、子供達の様子と何を食べているか実際に見ることができた。

 

登園した人順に食べたい物を2つ選んで、そこらへんの椅子に座って食べる。

終わった子と、食べたくない子は教室に用意された知育玩具なんかで遊んで待っている。

 

子供達に囲まれ

「英語喋ってるの?」

「英語喋ってみてー」

「この子(次男)は歯があるの?」

「なんで貴方は裸なの?」(意味不明)

質問をバシバシ投げられながら、朝食を頬張る子供達に私は囲まれていた。

 

 

 

フルーツジュース(200ml)

チョコミルク(200ml)

イチゴミルク(200ml)

フルーツピュレ(90ml)

ブリオッシュ(小さめ目の食パンサイズを何故か半分にしてあってめちゃ小さい)

 

この中から2つ選べる。

 

フランス人の朝食はもちろん人や家族にもよるんだけど、少ない。

 

今までモリモリ食べていた息子が

りんごジュースの紙パック1つ

ブリオッシュ(食パンの形)半分

しか食べていない。

 

私「足りるのかい」

息子「足りる」

私「嘘だ」

息子「足りるってば!」

と、お友達に混じって本当に楽しそうに朝食を食べていた。

完全に嬉しさのほとんどでお腹が満たされてるとしか見えなかった。

 

 

 

 

ちなみにフランスの学校では時々お昼前に「食べる時間」を設けている学校もある。

これは役所から食べ物を提供されるのではなく、生徒が自分たちで食べ物を持参して、この時間に食べるのだ。

生徒が持参してくるので、決まった量や食べ物は決まってなく、好きな物を好きな分だけ食べる。

 

なぜわざわざ食べる時間があるのか。

それはやっぱり朝ごはんを食べて来ない子供が多いためこの枠が出来たのだとか。

 

実際子供達はお菓子を持ってきている。

ある先生は、これをお菓子じゃなくてフルーツに変えたいと考える人もいる。

 

 

 

日本の食文化で育ってきた私としてはフランスの子供の砂糖摂取量の多さには本当に驚く。

日本が少なすぎなのか、フランスが多過ぎなのかはいまだに私の中で謎だ。

 

息子が1歳の頃、日本に住んでいたので

朝食は、納豆ご飯と野菜炒めなんかをゆっくりバランス良くをベースに食べさせていて、飲み物は当たり前のようにお水だったのに、フランスに来た瞬間毎朝100パーセント果汁のオレンジジュースになりまして。

 

 100パーセントだから大丈夫!朝はビタミンが必要だよ!

とか皆んな言うけど、どんだけの糖分よそれ。

 

 

 

 

 

朝食のシステム導入。

これからどうなることやら。

実際には朝ごはん2回食べる食いしん坊や、先生に隠れて沢山取って食べてる食いしん坊さんもいるらしく。

 

結局長男には、少し食べさせてから行かせているので、彼は朝食を2回食べる食いしん坊の部類に入っている。

 

でも正直、学校で朝食を食べることによって朝が信じられない位余裕な時間となったし、息子に急げ急げで急かしたりすることも無くなったのね。

 

学校朝食は、何はともあれ確実に私を優しいお母さんにしてくれてます。

 

これ大事。